EcoVadisの評価手法とは？

持続可能な資材調達を実践することで得られるメリットは数多くあります:例えば、サプライチェーン崩壊リスクの低減、ブランドや企業の評判保護、サプライヤーとの協力によるコスト削減（例: エネルギー消費の削減）、資本調達管理および企業価値の向上（例: 投資決定の基準へのESG要素の組み込み）、環境への配慮および責任のあるサプライチェーンを求める消費者に対する市場優位性の獲得などが挙げられます。

EcoVadisのソリューションは、これらの問題に対処するために、企業向けにウェブベースのコラボレーションツールを提供しています。これにより、調達担当者は使いやすく機能的なスコアカードにアクセスし、ビジネスパートナーのサステナビリティパフォーマンスおよび継続的な改善実施対策を追跡することができます。

• EcoVadisの評価手法の主な基準とは？
• EcoVadisの評価は企業に合わせてカスタマイズされていますか？
• EcoVadisは、評価の信頼性と品質をどのように維持していますか？
• 評価手法文書の全文を表示する方法は？

EcoVadisの評価手法の主な基準とは？

EcoVadisの評価手法では、3つのマネジメントの柱を通して、企業のサステナビリティマネジメントシステムの質を評価することを目的としています:方針、実施対策、結果です。 

これらの3つのマネジメントの柱は、7つのマネジメント指標に分けられます:方針（POLI）、支持（ENDO）、措置（MESU）、認証（CERT）、範囲―措置の展開（COVE）、報告（REPO）、360°ウォッチ結果（360）の7つのマネジメント指標に分かれています。

EcoVadisの評価は企業に合わせてカスタマイズされていますか？

企業の事業活動による実際の影響を正確に理解するために、評価は事業活動、規模、およびロケーションに応じてカスタマイズされます。これらの情報は、事前に企業がEcoVadis レーティング プラットフォームに登録する際に提供され、その情報に基づいて質問票がカスタマイズされます。 

さらにEcoVadisは、国際的な持続可能な開発基準に基づいて21のサステナビリティ基準を定義しています。これら21の基準の中から、EcoVadisは貴社に関連する基準を選択します。これは、貴社のアクティビティの具体的な課題と地理的なロケーションに基づいています（リスクの高い国でアクティビティがありますか？）。

評価に活用される基準とそれらの重要度レベルを確認するには、EcoVadisプラットフォーム上の業種別リスクプロフィールにアクセスしてください。

EcoVadisは、専門のアナリストが各評価に適用する、厳格で充実したスコアリングガイドラインを採用しています。企業は、スコアを利用して自社の業種でこれまで評価を受けたすべての企業と比べて、自社がどういった状況であるかを比較するだけでなく、絶対評価によって自社の総合的なサステナビリティパフォーマンスのレベルを把握することができます。 

EcoVadisスコアカードには、各テーマの得点だけでなく、強みと改善点も提示されます。強みは、評価された企業が実践している価値あるサステナビリティの実践を反映し、

一方、改善点は、是正措置を実施すべき領域を示します。それぞれの改善点では、弊社が提案する是正措置計画の優先順位が記されています。

EcoVadisは、評価の信頼性と品質をどのように維持していますか？

最高レベルの品質を維持するためには、ビジネスプロセスをサポートする堅牢な品質管理計画、評価対象企業の社内文書のセキュリティ確保、社内プロセスや評価手法開発を継続的に改善することが求められます。EcoVadisの品質管理システムには、7つの重要な要素があります：

トレーサビリティ（追跡可能性）と守秘義務

ITシステムは、プロセスの厳格なトレーサビリティを実現するだけでなく、サプライヤーから提供されたすべての回答と文書を機密情報として厳正に管理します。サプライヤーからの事前の同意を得ることなく情報が共有されることはありません。

プロセスアプローチ

組織における工程、手順、業務指示および手法を形式化し管理する事は、品質方針の支持、フィードバックの収集、総合的な品質保証措置のモニタリングにおいて非常に重要です。

品質チェックフォーム

品質チェックフォームを評価プロセスの各段階で発行し、このフォームを使って品質に関する問題を特定して、教育研修を規定し、社内の是正措置を決定しています。

継続的な改善プロセス

評価手法委員会が四半期ごとに会議を行って評価手法をレビューし、ベストプラクティスと最新のサステナビリティ規格を反映するよう評価手法を更新しています。

教育カリキュラム

継続的な教育をアナリストに提供することにより、アナリストが最新の評価手法要件と変化するサステナビリティ規格に対応できるようにしています。

異議申し立てプロセス

EcoVadisでは、評価を受けた企業が自社のスコアカードについて異議申し立てを行うことができる、公式な企業問い合わせ体制を用意しています。弊社のアナリストチームが、すべての問い合わせに対して書面によって対応します。

科学委員会

国際サステナビリティおよび持続可能な資材調達の専門家を含む外部委員会が評価プロセスおよび採点の評価手法の定期的なレビューを実施しています。

評価手法文書の全文を表示する方法

EcoVadisの評価手法の詳細な内訳については、EcoVadis レーティング 評価手法: 概要と原則をご覧ください。