コングロマリットとは、異なる事業活動に従事する2つ以上の企業が1つの企業グループの中で組み合わされている形態で、通常は親会社1社と複数の子会社で構成されます。多くの場合、複数の業界にまたがるコングロマリットは大規模な多国籍企業です。総合商社(日本)やチェボル(韓国)がその例です。
コングロマリットでは、別々に事業を運営する比較的小規模な多数の企業の支配権を1社が所有します。コングロマリット傘下の企業はそれぞれがまったく異なり、各企業間に相乗効果は生じません。こうした企業は、多数の異なる市場に参入して多角化を図ることで事業リスクを分散します。コングロマリットの子会社はお互いに独立して運営されますが、子会社の経営陣は親会社の最高幹部に直属します。
EcoVadisはコングロマリットを評価することはできません。その上部構造ではCSR問題が希薄化しているためです。Ecovadisがこの企業グループを評価しても、事業が多数の業界に渡ることから、持続可能性パフォーマンスは正確に反映されません。そのためコングロマリットの場合は、EcoVadisの評価を事業所、子会社または事業部のレベルで実施する必要があります。
コングロマリットの評価に関する通則
企業を評価する際、EcoVadisはまず(上記の定義に基づき)その企業がコングロマリットであるかどうかを判断し、他のソースによってその判断を確認します。
通常、EcoVadisはコングロマリットを評価することができません。
EcoVadisがコングロマリットを評価できる唯一の例外は、コングロマリット内の単一部門による売上高が全体の60%を超えている場合です。
コングロマリットを最適な形で評価する方法としては何がありますか?
組織は、評価依頼企業との事業関係が最も深い法人組織において、EcoVadisによる評価を実施しなければなりません。
貴社の評価の優先順位付けに役立てるため、EcoVadisはコングロマリット内の特定企業に内在するリス
クを分析し、優先的に評価することが推奨される重要な事業ユニットを特定することができます。
EcoVadis のコーポレートプランを利用すれば、複数の評価を1つのプラットフォームで一元管理することができます。
詳細についてはEcoVadisサポートチーム(support.ecovadis.com)までお問い合わせください。
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