EcoVadisのカーボンレーティングは、評価対象企業のカーボンマネジメントシステムを評価することを目的としています。PDCA(計画、実行、評価、改善)サイクルを軸とし、以下の管理ステージに応じてマネジメントシステムを査定します。
- コミットメント:企業のコミットメントを評価するため、企業規模を問わず、削減目標を確認します。従業員数が1,000人を超える企業のみ、カーボンアクションを促進するため、低炭素化のための実行計画やガバナンス構造も対象となります。
- 実施対策:企業の実施対策を評価するため、企業規模を問わず、スコープ1排出とスコープ2排出に関する実施対策を確認します。従業員数が1,000人を超える企業のみ、スコープ3排出に関する実施対策が考慮されます。
- 報告:企業の報告を評価するため、企業規模を問わず、スコープ1排出とスコープ2排出に関するレポートや、目標達成、データの収集と追跡のための監視システム、組織全体の監視範囲に関するパフォーマンスについて評価します。従業員数が1,000人を超える企業については、スコープ3排出に関する報告とサプライチェーンの監視状況についても評価します。
最終スコアはこれら3つの管理ステージの評価によって決定されます。各ステージは、評価対象企業のカーボンマネジメントシステムに関する要素について個別に採点されます。カーボンに関するスコアは、それぞれの管理ステージについて以下の加重平均を採用して算出されます。
- コミットメント:25%
- 実施対策:25%
- 報告:50%
採点方法には、業界で一般的な温室効果ガス(GHG)プロトコルに合わせて「報告」と「監視」の重要性を反映させており、EcoVadisのカーボンに関する報告ステージの評価手法に含まれています。コミットメント、実施対策、報告の信頼性を高めるため、関連する質問票への回答にはそれを裏付ける証拠が必要です。
深く理解するために、EcoVadisカーボン評価手法の概要と原則をご覧ください。 本書では、カーボン評価手法や基本原則、EcoVadisの評価プロセスの概要を説明します。
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